エコーレアらしく:サンスクリーンプロ開発秘話
こんにちは、スタッフKooです。
このたび、いよいよ
が発売されることになりました!
この日を迎えるまでにそそり立つ壁を打ち破り、クレバスに足を取られそうになりながら、仕掛けられた罠にかかりそうになったドキュメントをレポートすることになりました!
それではさっそく物語(無論、ノンフィクションです)のはじまり、はじまり。
この製品の開発スタート時に、すでに『肌にやさしい日やけ止め』は発売されていました。もちろん、同じような製品を作ってもしょうがないので「新しい日やけ止め製品を作ろう!」ということになりました。関係者で何度も打ち合わせを重ねた結果製品コンセプトが固まってきました。その中で大きな柱としたのが、
「SPF値を40にしよう」
というものでした。私は製品設計をする立場なので製品企画をする方からアイデアを聞くときには発想を抑えてしまわないよう気にかけています。同様に、このようにして練り上げた企画にできるだけマッチした製品になるよう、カタチにしていくのが私の役割と思っています。
この考えはサンスクリーン企画段階でももちろん持ってはいたのですが…
まず、私たちが考えたエコーレアらしい日やけどめ化粧品とは
- 紫外線吸収剤を使用しないいわゆるノンケミカル処方
- 合成の界面活性剤を使用しないで石けん乳化と天然由来の乳化助剤で乳化する
- なめらかに塗布できるだろうけれどシリコーン油は配合しない
- 紫外線散乱剤として配合する酸化チタンはナノ粒子ではないものを採用する
といったところでした。
製品化できた今となってはあっさりと表現していますが、これらの課題を投げかけられた瞬間
「無理かもしれません(泣)」
という気持ちになってしまいました。
とは言っても、無理と言ったら何も始まらないし何もできあがりません。これまで無理、と思ったことは何百回もあるけれど口に出さないことにしていたのです(多分この時は… 言っていたと思います、確か。(笑))
当時「無理」と思った理由の一つは、SPF値を上げるために、紫外線吸収剤を使用しないで紫外線散乱剤である酸化チタンの配合でお肌を守るということは、ある程度たくさんの酸化チタンを配合することになるから、です。
酸化チタンをたくさん配合することで、
- なめらかさが減り塗布しづらくなってしまい、均一に塗布できないためかえって日やけしてしまうおそれがある
- モノ自体が固くゴワゴワとした感じになってしまう
- 塗布後、肌が乾燥してしまう可能性がある
- 塗布すると白くなってしまう
- たくさん配合することで、乳化安定性が低下し、モノが不安定になってしまう
といったことが考えられるのです。
良薬は口に苦し、は許されることかもしれませんが、仮に日やけ防止効果が高くても使い心地が悪くては、私だって使いたくなくなってしまいます。
そこでSPF値を上げるのはもちろんのこと、上に挙げた課題をクリアーしなくては先に進めません、という状況になってしまったのです。
エコーレアオンラインショップにサンスクリーンプロの詳しい説明のページをつくりました。こちらもご覧ください。
続く…