はぐくむ?
こんにちは。開発担当のスタッフKooです。
前回のブログでは、開発する化粧品が決まって、その機能を満たす前提で、どのような形状にしようか、と「骨格を考える」あたりまでお話ししました。今回は次の段階、はぐくむといったイメージでしょうか?
次に「作り方」ですが、同様のお仕事をされている人は世の中たくさんいると思いますが、おそらく、その人なり、その会社なりの進め方、スタイルがあろうかと思います。決まったやり方、はなさそうです。
これは、やはりお料理に例えても良いかもしれません。「お寿司屋さん」の「マグロの握り」は、「マグロの握り」の基本は抑えていて、あとは、そのお寿司屋さんオリジナルの調理等があろうかと思います。
「我が家のマカロニグラタン」と「お隣のマカロニグラタン」は「マカロニグラタン」の基本は抑えているけれど、どこか違いがあるはずです。トリもも肉を使う?ささみを使う?ツナ缶をいれる?などなど。
クレンジングオイルの処方を作ることになった時、まず、「我が家ならでは」にあたる「エコーレアならでは」に相当する事を考えました。
クレンジングオイルのベースであり、その大部分を占めるのは「オイル(油)」です。化粧品に使用できるオイルには
- 動物由来
- 植物由来
- 魚由来
- 石油由来
- 上記由来原料を基に合成したもの
があり、それぞれのカテゴリにもたくさんの種類があります。
その他に
- 常温で固体脂か、液状油か?
- 精製度はどの程度か?
- 何色か?
- 構造、構成は?
- 刺激等の恐れがあるか?
などなどを確認します。
エコーレアから発売するクレンジングオイルにふさわしい油を開発部門、企画部門で話し合い、検討、時に議論を戦わせ(!)選択していきました。
次に話し合ったのは「使い方」「使い勝手」について、でした。
一般的にクレンジング料の使い方には
- メーク汚れとなじませた後ふき取るタイプ
- メーク汚れとなじませた後洗い流すタイプ
の二つに分けられます。この二つの違いは、処方的には「洗い流す際に水に流れるようにする」ために、乳化剤を入れるかどうか、の選択になりました。
乳化剤はすでに述べたオイルの選択肢よりも膨大な種類が存在します。たくさんの乳化剤の中からやはり、「エコーレアの方針に照らしてふさわしいもの」を同様に選びました。
ここまでで、「メインの原料」が決まりつつあります。
ではここから「どんなふうに作るのか…?」というお話ですが、これまた長文になってしまったので、「次回に続く」と致します。
エコーレアのクレンジングオイルは、オリーブ由来のスクワランとパームフルーツオイルを配合。界面活性剤は植物由来で食品添加物にも使用されているものを選びました。伸びがよくメークや汚れをきちんと落とします。