「山吹の里へ」
五月の爽やかな風に誘われて、越生町の山吹の里を訪れてみました。
越生町は埼玉県の西部、埼玉県立黒山自然公園のほぼ中央に位置する
豊かな自然と古い歴史と文化に彩られた町。
目当ての山吹の里は、室町時代の武将「太田道灌」が越生の里に来たことが
山吹伝説と歴史に残ってるところで以下はその伝説のお話し。
『その時代、関東管領扇谷上杉家の家宰で、江戸城の城主であった太田道灌さんが
鷹狩をするため越生の里に来た時、この辺りでにわか雨にあい道灌さんが蓑笠を借りようと
近くの農家に立ち寄りました。
すると中から少女が出てきて、だまって山吹の枝を一枝差し出したのです。
道灌さんは、この少女の無礼に腹をたてたのですが、実は少女の行動は
山吹の花にまつわる古歌にちなんだことでした。
「七重八重 花は咲けども山吹の みのひとえだに 鳴きぞ悲しき(後拾遺集)」
この歌には、山吹の花は七重にも八重にも咲くけれど、実は1つもならない花です。
私の家は貧しくてお貸し出来る箕は1つもないのです。という意味が込められていたのです。
城に戻ってこの歌の意味を調べた道灌さんは、自分の無知を恥じ、それ以降は学問に励み
文武両道を兼ね備えた名将となったのです。
山吹の里は、越生町東部の越辺(おっぺ)川にかかる山吹橋を渡ったところにあり
歴史公園として整備されてました。
この公園には3000本の山吹が黄色い花が咲き乱れてるはずでしたが
残念ながら少し時期が遅れて花は散っていました。来年は満開の4月中旬には絶対行きたい所です。
そのあと太田道灌さんの墓がある越生の山の中の龍穏寺に足を延ばし、道灌さんと静寂の中でお会いし
心が洗われる時間でした。
その道で目に止めた紫の山ツツジ。素晴らしくてシャッターを切りました
その他に越生の町には
1000本の梅が咲く関東三大梅林の「越生梅林」
一万本のツツジが咲くといわれる「五大尊つつじ園」
日本観光百選に選ばれた名勝「黒山三滝」
その昔、源義経が東下りの際、あまりの景観の良さに顔を振りながら通ったという「顔振峠」
360度見渡せる素晴らしい景観の「関八州見張台」
とたくさんあります。
グルメ志向のかたは、名産の「うめ」と「ゆず」を使った料理とお土産をどうぞ。
これからは爽やかな季節ですが、紫外線が多い季節
散策にお出かけの際には、エコーレア「肌にやさしい日やけ止め」をお忘れなく。
自然派エコーレアのTでした。